「スイ、お前仕事は」
「んー?休憩ー」
「休憩って、またサボって出てきたんだろ」
私の身体に抱きついたままライと会話を始めてしまった。
スイと呼ばれたその子は、私の胸の下あたりまでの身長の子どもみたい。
綺麗な水色の短髪で、目がくりくりっと可愛らしい男の子だ。
恰好は着物で足は高下駄を履いている。
恰好はみんな様々なんだ。
「あ、あの」
「お姉さん、名前は?」
「お姉さんって。お前、年下ぶんなよ」
「え?どう見たって年下じゃない。年下ぶっても当然でしょう?」
なに言ってるの。
子どもなんだから、当たり前の言い方じゃないの。
「お前、馬鹿だろ」
「はぁ?」
なんで、今日だけで何度も何度もバカバカ言われなくちゃいけないわけ?
「俺ら神とお前ら人間が生きる時間が同じなわけねぇだろ」
「はぁ?」


