「普通、女の子が転んだら優しく助けるでしょう!」
「うるせぇ!お前、それ以上こっちくんな!」
「はぁ!?」
「俺は、女が嫌いなんだよ!ばぁか!」
「ばっ・・・」
ろくな男がいない!
むかむかと怒りを立絡ませながら、ライを睨みつける。
「誰が近づくもんですか!」
「なんだてめぇ。人間が偉そうにするな!」
「なによ!神さまがどれだけ偉いっての!ぜんっぜん、そんなオーラあなたから感じませんけどっ」
「なんだとぉ!」
バチバチと火花が散る音が聞こえるんじゃないかってくらいにらみ合う。
ほんと、信じられない。
「ライ、女の子怒らせたらいけないんだよー!」
突然、また新しい声が聞こえ後ろからいきなり抱きつかれた。
驚いてバランスを崩したのを必死にこらえる。
また転んでなるものですか。
今度はいったい誰。


