「なにを、考えている」
「・・・ううん」
カインがまっすぐ私を見つめる。
私はゆるゆると首を横に振る。
「お前が、気に病むことは何もない」
「え」
「今回のことはすべて、俺の責任だ。お前はただ、巻き込まれただけのこと」
カイン・・・。
私が、自分のせいだって思ってること気づいて・・・。
でも、事実だ。
私のせいでカインは。
総紳と魔神の争いの延長線上の事だったとしても。
今回の事は私に責任がある。
私が勝手な行動を起こしてしまった結果だ。
「カイン、話をしたい」
「・・・ああ」
カインは、私の気持ちを汲んでくれたようにやさしく頷き部屋に入るとソファに腰かけた。
私はその向かいに座るとまっすぐカインを見た。


