「お前が・・・好きだ」
「・・・っ」
「俺に触れていいのは・・・お前だけだ」
穏やかな声がそう囁き。
優しい瞳がまっすぐ私を捕える。
うつらうつらし始め、手の力が抜けると、カインはそのまま再び眠ってしまった。
私の心臓は、煩いくらい音を立てる。
カインの言葉が、頭の中でぐるぐる回る。
「好き・・・・」
私の事を、好き。
初めて。
カインの気持ちをちゃんと聞いたのなんて、初めてだった。
ずっと、私は俺の嫁だって言うだけで、その気持ちなんて言ってくれなかったのに。
初めて、言ってくれた。
どうしよう、嬉しい。
嬉しいと、想ってしまったの。


