勝手で、俺様で、私の意見なんて聞いてくれなくて。
それなのに、私の事を甘やかしてくれようとする。
嫁だからって。
婚約者だからって。
私に、そんな資格ないのに。
「どうして、私の事・・・助けてくれたの・・・?」
「・・・聞いたのか」
「うん。カインが、私を助けてくれたから、私は今生きてるって・・・」
知りたい。
カインが、どうして私を助けてくれたのか。
「ねぇ、どうして・・・?」
「お前は・・・、初めて俺が、欲しいと思った人間だ」
「え?」
「総神として、与えられたものをただ持っているだけだった俺が・・・、初めて、自分の意思でほしいと思った・・・」
熱を帯びた瞳が、私を見つめる。
頬に触れたままの掌が優しく私を包む。


