それなのに私は、少しでもカインに拒まれるとすぐに逃げ出して。
カインの事、ちゃんと知ろうとしなかった。
知ろうって思ったはずなのに。
私の決意なんて脆くて弱い。
「カイン・・・っ」
私なんて、本当に護ってもらう資格なかったんだ。
護ってもらえるような人間じゃない。
自分がこんなにも醜い。
「カインに謝りたい・・・。許してもらえなくても・・・・ちゃんと謝りたいっ」
「きっと、大丈夫ですよ。カインを信じましょう」
ごめんね。
そんな言葉では足りないくらい。
許してなんて言えない。
責められても文句は言えない。
むしろ責めてほしい。
だから、カイン早く元気になって。


