俺サマ神サマ〜お前今日から俺のヨメ〜



だめだ。
あいつと戦っては。

あいつ、なにも感じない。



痛みも、苦しみも、なにもない。



人を傷付けることをなんとも思っていない。




「お前の持ってるもの、全部」

「貴様にくれてやるものなど、なにもない!」

「だったら、奪うまで」



抑揚のない声。
誰か、そう思うのに恐怖に震えて助けを呼びに行くことすらできない。



カインの背中を見つめる事しか、できないの?




こんな事、望んでたわけじゃない。
こんな風に、護られたいわけじゃない。




逃げた私をどうして守ろうとしてくれるの。