対等でありたい。
そのカインの気持ちを汲み、2人の会話に金銭が動くことはない。
カインが必要だと思う情報を、世間話のように話しに来る代わりに、イセはこうしてさまざまなことを頼んでくる。
「聞きたいんじゃないかと思って」
「なにがだ」
「ももこちゃんの、居場所」
「っ」
カインは目を見開き、イセを見た。
イセはニコリと笑顔を浮かべカインを見返す。
「お前の仕業か」
「言い方。助言はしたけど、決めたのはももこちゃん」
イセはコクリと喉を鳴らしカインが用意した紅茶を飲む。
カインは息を詰め、言いたいことを整理するように視線を伏せる。
「今のままの状態で、ももこちゃんがカインの側にいることがいいことだとは俺は思えない」
「お前には関係ない」
「そうかもしれないけど。傍から見たほうが気づくことはあるよ」


