この世界を否定することしかできなかった私なんかに、優しくしてくれたヨウさんやスイ、フウカちゃんのためにも。
カインの事を、受け入れられる覚悟のない私は、ライや、イセさんが言うようにここからいなくなる方がずっといいんだ。




結局は、逃げているだけなんだろう。
カインの事を知ることからも、他の事からも。




「じゃあ、行こうか」

「うん」

「ももこちゃんが身を寄せるところの確保はしてある。だから、安心するといい」

「・・・うん」




どこにいったって。
この世界にいる限り、私の居場所はどこにもない。


孤独だ。




でももう、そんなことはどうだっていい。