「俺は情報屋」



そう言ったイセさん。
情報屋?
それって、どういう・・・。



「仕入れた情報を対価と交換に売る仕事」

「そんな仕事が・・・」




仕入れた情報って、いったいどういう物なんだろう。
カインは、イセさんから情報を買っているっていう事?
なんの情報を?


でも、なんだかしっくりこないの。

さっき見た、二人。
カインのイセさんに対する態度は、そんな感じじゃなかった。
もっと、他の人には見せない、信頼というかよくわからないけど・・・。




「ももこちゃんも、なにか知りたい情報があったらなんなりと?」

「え・・・」

「ま、それなりの代価はもらうけどね」

「お金なんて・・・」

「別に、金じゃなくてもいいんだぜ?」




立ち上がったイセさんが、私の顎をくいっとあげる。
目を見張り、慌てて後ずさる。