「ここは、人間界の天気や自然を司る天界だからな」

「天気・・・」

「そうだ。まぁ、天界にもいろいろある。・・・なんで俺がこんなことを説明しないといけないんだ」




不機嫌そうにそう言う。
説明する義務はあるでしょうが。

ほんと、いちいち腹が立つ男ね。



「お前につける執事はすぐによこす。次からはそいつに聞け」

「えっ、ちょっと。まだ私納得してな――――――」

「納得など求めていない。これは、決定事項だ」




カインはそう言うとバタン、と大きな音を立てて扉を閉めた。
閉ざされた扉。

私は立ちすくむ。



なんでこんなことになったの?
いまだに信じられないことばかり。




私、これからいったいどうなるの―――――?