怪訝に思いながら窓に視線を向けると、そこに人の姿を見つけた。
「えっ、あ、あなたは・・・」
思わぬ人の登場に息をのむ。
戸惑いに辺りを見渡すけど、誰もいないこの部屋の中では誰も助けてはくれない。
窓の向こうのテラスにいるのは、先ほどカインと一緒にいたイセという人。
笑顔でひらひらと私に手を振っている。
どうやってそんなところに。
どうしよう・・・。
でも、カインの知り合いで、仲はよさそうだったから悪い人ではないのかな?
戸惑いながらも、私はテラスに出る窓のカギをあけた。
「よかった。気づいてもらえなかったらどうしようかと」
「あの、どうやってここに」
「企業秘密」
にっこりと笑ってそう言ったイセさんは、遠慮のかけらも見られずズズッと中にと入り込んできた。
普通、女の子の部屋に遠慮もせず入ったりする?
あけた私も私だけど・・・。


