「ちょっと」
「こい」
「えっ、や、まっ」
戸惑いに声が詰まる。
私の抵抗は虚しく、強引に連れていかれてしまった。
私は大きな螺旋階段を上がっていき、とある一室に連れて行かれた。
乱暴に中に押し入られる。
「ちょっとぉ!なんなのよ!」
「この部屋をお前に与える。好きに使え。俺の部屋は隣だ。何かあったら来ればいい」
「勝手な事言わないで!私は帰るんだから!それに、これは夢でしょう!」
なんだか、全然さめない夢だけど。
いい加減、終わらせたい。
「夢・・・?なにを言ってる」
「え・・・?なにって、だから。これは私の夢の中で。あなたも私の夢が作り出した存在で・・・」
「お前は、バカなのか」
・・・カチーン。
あんたに言われたかないわよ!
馬鹿にバカって言われるのが一番腹が立つのよ!


