「あの人と結婚でも何でもすればいいでしょう!それでさっさと私を人間界に帰してよ!」
「お前を人間界には帰さない。お前は、俺のモノだ」
「勝手な事言わないで!」
ずっとそう。
勝手なことばかり言って。
私の気持ちなんて考えてもくれなくて。
「私は帰りたいの。こんなところにいたくない。私の居場所はここじゃない!」
「お前の気持ちは聞かん。俺に指図するな。お前がここにいることは、もう決めたことだ」
なにを言っても無駄なんだ。
カインには、なにを言っても伝わらない。
自分の思いだけを貫いて。
私の事なんて一ミリも考えてくれない。
「もうやだ・・・。どうして私がこんな想いをしなくちゃいけないの・・・」
「ももこ」
「やめて!・・・私の名を呼ばないで・・・」
呼んでほしくない。
そんな風に。
私の事なんて放っておいてほしい。
構わないでほしい。


