「ヨウと、なにをしていた」
後ろから聞こえる不機嫌そうな声。
「なにって」
「お前は、ヨウの部屋で倒れた。なぜそこにいた」
「別に、ただ話をしていただけよ。あんたには関係ない」
ギュッと拳を握って。
歩く速度を速めた。
「お前は俺の嫁だ。必要以上に近づくな」
「・・・っ。なにそれ!」
私は、我慢できず叫びながら振り返る。
そこで初めてカインの顔を見た。
眉間にしわを寄せ怒っている表情。
「なんでそんなことカインに言われなくちゃいけないの!何が俺の嫁よ!自分には綺麗で可愛い婚約者がいるクセに!」
「あれは、勝手に周りが決めた婚約者だ。俺の意思ではない」
「そんな事、どうだっていい!私を巻き込まないで!」


