目を覚ますと、ベッドの上だった。
私、いつの間に眠っていたんだろう。



パチパチと、何度か目を瞬く。



「ももこさま!」

「・・・モリア」




心配そうな顔が覗き込み、嬉しそうに笑った。
少しずつ思い出していく。


そう言えば私、突然目が霞んで・・・。
倒れたんだ。



「ここ・・・」

「ヨウさまのお部屋です」

「えっ!?」

「ヨウさまのお部屋で倒れられたので、動かすよりはとそうさせていただきました」




え、でも、それじゃあヨウさんは?
私がベッド占領しちゃって・・・。



「安心してください。ヨウさまには他の部屋を用意しましたから」



そっか。
ここは城なんだもん。
部屋はあまるほどあるよね。
私は少しホッとする。