「ゆっくり休むこと、心労をためないこと。それが一番の薬だよ」
マルコ―医師はそう告げるとポンとカインの肩を叩いて部屋を出て行った。
それと入れ違うようにして、ライ、スイ、フウカの三人も部屋にやってきた。
「女が倒れたって、死んだのか?」
「ももちゃん!死んじゃったの!?」
「馬鹿!あんたたち、縁起でもないこと言わないでよ!」
静まり返っていた部屋が一気に騒がしくなる。
「し、静かにしてください。ももこさんが起きてしまいますから」
「あっ、ごめん」
「わりー」
「ほら!」
慌ててヨウが咎めると三人は口を噤んだ。
そして、ももこが眠るベッドの横で立ちすくむカインを見た。
「・・・どうだったんだ」
ライが、待ちきれず尋ねた。