「城の中をあまりうろつくな」 「だって、一刻も早くカインさまに会いたかったんだもの」 カインの身体にしなだれかかったミイナはとても幸せそうににこにこと笑っていた。 胸が、ドクンと鳴る。 視線が揺れる。 顔をあげたカインと目が合った。 「―――――っ」 思わず目をそらす。 なんで―――――。 なんで、動揺してるの。 別に、関係ないじゃない。 あいつに婚約者がいるなんて知っていたことだし。