部屋を出たけど・・・どこに行こうか。
ここには私のいきたい場所なんて・・・。


考えあぐねながら歩いていた。





ドンッ




「きゃっ」



角を曲がったところで誰かにぶつかりよろめく。
慌てて足を踏ん張り転ぶのは防いだ。



「す、すいません」



慌てて謝りながら見ると、初めて見る女の人だった。
長いしっかりパーマのかかった金髪の髪。
少しきつめの瞳。

服はふんわり綺麗なドレス。




誰だろう・・・。




こんな女の人、この城にいたかしら。