「カインを護ったことだけは、褒めてやる」
突然部屋にやってきたのはライで。
やってくるなり偉そうな口調でそう言った。
「別に、褒めてなんていらないんだけど・・・」
「人間にしては、度胸あるじゃねぇか」
「度胸って・・・。ただ必死だっただけで」
「自分の命欲しさに一人で逃げなかったなんて、やるじゃねぇか!」
「だから・・・」
逃げるもなにも、足をけがして逃げるなんてできなかったし。
それでも、ライは何を言っても無駄な気がして黙った。
「ほら。お見舞いだ」
「え・・・?」
「ったく。俺にここまでさせるなんてな!ありがたく思えよ!」
なんでそんな、偉そうなの?
全然、見舞われてる気がしないんだけど。
でも、ライもカインの事を心配してたってことだよね。
カインの無事に安心している様子だし。


