「いたっ」
私は、城に戻りヨウさんに足の傷の手当てをしてもらっていた。
傷はそれほど深くはなくもう血は止まっている。
優しい手つきで包帯を巻いてくれると、ヨウさんは私の目の前にある椅子に座った。
「カインの言った事、気にしないでくださいね」
「え・・・」
「あれは、カインの本心ではありませんから」
「本心・・・?」
私が尋ねると、ヨウさんはフッと微笑んだ。
それ以上はなにも言わず救急セットを片付けると部屋を出て行ってしまった。
いったい、どういう意味なんだろう。
カインの本心って、なに?
気にするなって、なにを。
わからないよ。
「はぁ・・・」
深い、ため息が一つ生まれた。


