城までの帰り道、カインは私の少し前を歩いていた。
私は少し後ろを歩きながらカインを見つめる。

カインの事がもっとわからなくなった。




カインの気持ちも、思いも。
結局、教えてくれることはないんだから。

少し先を歩くカインを見つめる。




いったい、カインの本当の気持ちはどこにあるの?



・・・なんで。
なんで私、そんな事気にしてるんだろう。



カインにどう思われようが、カインが何を想っていようが私には関係ないのに。
なに、自分から関わろうとしてるの・・・?



少し、今日が楽しかっただけ。
私を想って連れ出してくれたってわかったから、少しうれしかっただけ。




でも、それだってもとはといえばカインのせいなのに。


なんでそれを忘れてしまってたんだろう。