「…………。」


巫都は今にも泣きそうな顔で首を振っている。


「ほら。巫都も泣かないの。」


すると、今にも消えそうな声で


「…………ママ。」

と呼んだ。



「なぁに?」


「おうちかえったら抱っこしてくれる?」


あらあら甘えん坊になっちゃった。


けどしかたない。


「いいよ。」


「…………がんばる。」


「よし。頑張ってこい。」

そんな私たちのことを見ていた悠ちゃんが


「頑張ったら日曜日どっか遊びに行こうか」


「「…………うん。行く。」」


泣いてぐちゃぐちゃな顔を笑顔にして悠ちゃんとの約束を交わした子どもたち。



私たちはちゃんと見守っていよ。