結局ずっと考えていても答えは出なかった。
「ねぇ乃絵琉?彩は………なんて、言ってたの?」
少しでもヒントが得られれば、と、乃絵琉に聞いてみることにした。
「あ、知りたい?でも…………いいの?」
「うん。今ならどんな言葉でも受け入れられるから」
「彩は、朝…………こう言ってたよ。」
_____ねぇ乃絵琉ちゃん!聞いて聞いて!
__なに?
______私、結穂と縁、切ったんだ…。
__え?なんで!?
______だって、結穂がね?私の彼氏と、浮気してたの。それも平然と…。
__嘘でしょ?結穂はそんなことする子じゃないって。
______違うよ。皆、結穂に騙されてるんだよ。本当のあの子は……ただの尻軽女よ!
__………なに?彩、とうとう頭おかしくなった?
______そんなわけないでしょ!?私、見たのよ!?結穂が中年のおじさんと2人でホテルに行く
のを!
__……私は信じないよ?結穂はそんなことしない。
______………そう。なら乃絵琉ちゃんも私と同じく、彼氏、奪われちゃうね?
「って言うことよ」
「………はぁ?本当にわけわかんない。むしろ数倍こんがらがった!
あたしはそんなことしないっての!ていうか、乃絵琉も信じてくれてありがと……」
身に覚えのない話に、怒りを通り越して呆れた。
馬鹿みたい。でも、乃絵琉が味方になってくれて嬉しかった。
「ふふん!私はこれでもお前の親友なのだ!!」
「………だよね。うん。本当にありがと!」
乃絵琉が親友って言ってくれた。
よく考えたら、彩とは飛び抜けて仲が良かったけど、乃絵琉とも十分仲良かったもんね。
……まぁ、その話は置いておくとして。
これはまた、彩と話をしなければ。面倒だけど。
