もう彩は、あたしの好きな彩じゃない。 今の彩には怒りしか湧いてこないのは、当然だ。 今怒って問題を起こしたら面倒だから、あたしはもう、彩と関わらないと決めた。 でもやっぱり、これだけは言いたかった。 「彩、大好きだったよ」 そして教室の扉に手を掛けた。 うしろでは彩が何か言っている声が聞こたけど、全部無視した。 幸いあたしには彩以外にも友達はたくさんいるから、明日から独りぼっち、って事はない。 少しついてこれていない頭を必死にフル回転させて、無理矢理気持ちの整理をつけた。