「はい、じゃあ今から1人ずつ自己紹介な。」


きたきた。みんなが苦手とする自己紹介。
まあ、あたしは好きなんだけどね。
なーんて思ってる間にあたしの番。


「佐々木千世子です。帰宅部の部長です。」

ドワッと笑いが起きる。


よし、掴みは悪くない。


「ツンデレな人が好きです!彼氏募集中です!よろしくお願いします!」


「じゃー、次。男の佐々木。」


「うっす。佐々木 怜斗です。留年しました。千世子とは兄弟で、チヨコとレイト、2人合わせてチョコレートってなってます。」



は?

教室がざわつく。



「っていうのは勿論ウソ!今気づいたの!すごくね?運命じゃん!てことで千世子よろしく!」


また教室に大きな笑いが起きる。



「え、あー!よろしくね!」


びっくりした。


実は兄弟でした、みたいなドラマ的展開かと思って一瞬焦ったわ。