ブス子の恋

「ケガはない?」


王子様の声で我にかえりました。


見惚れるほどの美形ーーーー。



はっ!!!


こんな王子様に

私のお見苦しい顔を10秒以上も見せてしまった…!



「本当にすいませんでした!」


もう一度頭を下げてから


走り出します。


無我夢中で走っていると

あんなに探してた1-Cの教室に着きました。


こっそり教室を覗いてみると


もうすでに人がたくさんいます。


よしっ!


しっかりと下を向いて教室に入室!


こんなブスの私の顔をおみせすることなんてできません。

皆の視界に入らないように素早く席につきま…


…あれ?私の席はどこでしょうか?


あ、よかった!

黒板に書かれていました。

えっーと私の席は…


窓側の一番後ろです。


よかったぁぁぁ!

この席だったら目立たずにすみます!

素早く着席して


チャイムがなるまで下を向いておきます。