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「はー、終わったー…。
零央、やっと仕事も一段落したし、昼飯でも食いに行かないか?」
「分かった。
俺も今終わったところだ。」
どうせ今朝の続きをするつもりだろう。
裏政府が関与しているらしいし、柴乃の事は出来るだけ知られない方がいいが…
コイツはいろいろと長けているから、話しておいた方がいいかもしれないな。
俺たちは、会社の近くにあるカフェの個室に移動した。
「…で、こんな場所を選ぶって事は、零央が拾ったのはただの犬じゃないって事?」
「さすが、頭の回転が速くて助かる。」
コイツはそこらヘんのヤツより頭が回るし、いろいろな情報も持っている。
オマケにパソコン技術や武術もたしなんでいるらしい。
「本ッ当に、残念なヤツだなお前は…」
それで性格が優しいなら文句なしだったのに。
「玉に傷があった方が、その玉は世界で一つだけになるだろう?
俺は量産機になりたくないだけさ。」
「分かったよ。
…哉守、今からの話は他言無用だ。
いいな。」
「当然だね。
同期のよしみ、だろ?」
…まったく、都合のいいヤツだ。
それでも、信用できないわけじゃない。


