帰り道。


自分の気持ちにひとつの答えを見つけたあたしは
もう光太郎とは居られないと思った。


2人で無言であたしの家までの道のりを歩く。

なんて言えばいいんだろう...

光太郎が何を考えてるかわからないけど
空気が重い。


「花火キレイだったなー」

沈黙に耐えきれなくなった光太郎が口を開いた。

「うん..」

うまく笑えない。
泣きそう。

泣くな。あたしが泣く場面じゃない!


「渚~??」


光太郎がうつむいたあたしの顔を覗き込む。


泣くな。



「ごめん...やっぱり光太郎とは付き合えない」


震える声を振り絞った。
なんて残酷なんだ、あたしは...