夏の終わり、恋花火

「私お手洗い行ってくるー」

あゆみが、砂浜を上がって道を挟んだ公衆トイレへ向かった。

光太郎が、夜までやっている海の家を見つけて、かき氷を買いに行った。


あたしと拓海くんが2人になった。

昼間と打って変わって真っ黒な海、ただ波の音が静かに響く。


「光太郎と付き合うの?」
拓海くんが聞いた。

「わからない..」

正直、付き合うとか、好きとか、まだ実感はなかった。

いつかはそうなるのかな、って思ったりもしたけど..

突然のファーストキスに頭は混乱で追いつかない。



「俺...中2のとき、渚のこと好きだったんだ...」




「え...??」




一瞬聞き間違いかと思った。



「だから花火大会誘ったんだよ、気づかなかったの??」


心臓が変な風に動きだす。
心がざわつく。


なんでそんなことを言うの?