夏の終わり、恋花火

荷物をまとめて、終電ギリギリまで花火をすることにした。

まだ唇が熱い気がして、光太郎をきちんと見れないあたし。

じわじわとキスの余韻が、後から追いかけてきた。

耳元で囁いた光太郎の声が離れない。
頭の芯がしびれているみたい。

顔がほてったままなおらない。

「さっきチューしてたでしょ??

あゆみが元火のローソクを持ってあたしの耳元でこっそり囁いた。

見てたの!?

ますます恥ずかしくて赤くなるのがわかる。

「あ、赤くなったー」

ニヤニヤあたしをつっつく。

「あゆみやめてよー」

頬を手で覆って隠すしかできない。

「いいじゃーん!照れんなよ!
光太郎のこと、ちゃんと考えてあげなよ!」

「うん...」

花火に火をつけた。

赤、黄色、青、紫、緑、カラフルに色を変える花火。

きれいだなあ...。