夏の終わり、恋花火

息が苦しい。

ハァ....




「渚!!」



遠くからすごい勢いで走ってくる光太郎くんが見えた。



身体に温度が戻ってくるのがわかった。
息ができる。

「光太郎~.....」

息切れがハンパない。
汗で髪が乱れてる。

一生懸命走ってきてくれた証拠。


「光太郎~遅いよ..」


ホッとして、待ち合わせに誰かが来てくれる安心感を初めて知った。

勝手に涙が出た。

なんでだろ、変だよね、ショッピングモールのど真ん中で...


「渚!?なんで泣くの~??」

そりゃビックリするよね、引くよね...

「ごめんね??電車一本逃したら次のタイミングが合わなくてさぁ~~、ごめん!!LINEすればよかったね!」

優しく頭をポンポンしてくれる。
あったかい。
引かないのかな??

光太郎優しいな...