夏の終わり、恋花火

ある日光太郎からLINEが来た。

「たまには2人で遊ばない?見たい映画あるんだ!」

初めてソロでのお誘い。
ドキドキした。

断る理由もない。


日曜日。ショッピングモールで待ち合わせた。


考えてみれば、男の子と待ち合わせなんて、デートなんてあの日の花火大会以来。

デートできなかったけどね..。


少し早めについてしまった。
なんだか恥ずかしい。

携帯の時計を見る。
5分遅れている。


嫌な予感がよぎった。

あの日の気持ちが蘇る。

ひとり、ベンチで待ち続けたあの日。

惨めでさみしくて、意味わかんなくて。
虚しかった。

忘れたつもりでいても、何かの拍子にふと現れる悲しい記憶。


心に冷たい風が吹いた。

まだこない。


あたしは、待ち合わせもちゃんと来てもらえない星の下に生まれてきちゃったのだろうか?


LINEも怖くてできない。

涙が出そう。