夏の終わり、恋花火

それにしたって、メールのひとつくらいはできただろう。

電話も出てくれなかった。




メールも電話もできないくらいひどい状況だった...??

あたしの事を忘れるくらい辛い状況だったのかもしれない...



あたしは何も知らないから。
人の気持ちや環境なんて、ハタから見たり、周りから聞くだけじゃわかるはずがない。



でももう、関係のないことだ。

今はあゆみの彼氏なんだから。


「た、拓海くん?は病気はもう治ったの??」


「うん!!もうバッチリ元気だよ!!
今の医学はすごいよね!

私もほんとしつこくアプローチしてねー、やっと付き合ってもらえるようになったんだぁ」

本当にうれしそう。
まっすぐに輝く瞳。

あゆみの恋を応援する。
拓海くんとあゆみの未来を見届ける。

あたしはあたしで歩いていく。