夏の終わり、恋花火

「渚~!きのうどうしたの??大丈夫だった?彼氏が追いかけたけど見つからなかったって..
LINEもくれないし~」

あゆみが、登校するなりあたしの席に駆けつけた。

きのうはどうやって家にたどり着いたのかよく覚えていない。
別に涙も出なかった。

生きていればこうゆうことがあるという事だ。

拓海くんには拓海くんの世界があって
そこで拓海くんは生きていた。

当たり前のことだ。

拓海くんは普通に生きてるだけ。
あたしがいないとこで普通に。

あたしだけが、忘れたフリで見てみぬフリで
一歩も進めてなかっただけ。

でももうそんな自分はいらない。

過去に囚われていたあたしはバカみたい。