夏の終わり、恋花火

早速あゆみは彼氏と、その友達を誘って遊ぶ段取りを組んでくれた。

ほんと行動力がある。

こーゆーのは苦手なんだけど..
そうも言ってられない。
前に進まなきゃ。カエルがおたまじゃくしに逆戻りだ。
自然界の原理じゃあり得ないんだから。

放課後、待ち合わせのハンバーガーショップに2人で向かった。

「まだ早かったみたい~、メイクでもなーおそっ」

あゆみのメイクポーチにはたくさんのメイクグッズが詰まってる。
カラフルでキラキラでキャンディBOXみたい。
学校とは違う、ラメやグロスでキラキラしたあゆみは本当にかわいい。


あたしも人並みにメイクも覚えた。
あたしの恋心の時計は壊れて止まってしまっているけど、
確実に時は過ぎてるし、あたしはここに生きてる。

「渚もグロス塗ってあげる~」

あゆみの、ハイブランドのグロスはさくらんぼの味がした。

♪♪♪〜

あゆみの携帯が鳴った。

「あっ、もうすぐ着くって!
彼氏を渚に会わせるの緊張するなー!!
てか、友達カッコよくなかったらコロス」

あゆみがコロコロと笑った。

あたしだって緊張する。
かっこいい、ってことくらいしかあゆみはもったいぶって教えてくれなかったから、余計に気になる。

スラっとした、2人組の男子が店に入ってきた。