―春輝Side―



またやってしまった。


これじゃまるで前の俺と変わってない。




どうしても手を出したくなる。




これは徹底的に遊び人の俺を変えなくてはいけない。



本気ってことを見せないと、きっと気づいてもらえないだろう。





梨乃ちゃんは鈍感っぽいし。






まだ梨乃ちゃんの部屋で抱き合っている。




こうやって何だかんだ優しいから、またハマってしまう。







「……俺が1人の女に夢中になるなんてな」




ボソッと呟き、ギュッと抱きしめる力を強める。