「梨乃ちゃん」



「はい」



「梨乃ちゃん」



「ん?」



名前を何度も呼ぶ。


私の肩に頭を置き、すり寄ってくる。




こうゆうの、今日だけ特別だからね。





そんなことを思いながら、ずっと2人抱き合っていた。