「うるさい。一回黙れ」
真希と沖縄に行った時の話をして盛り上がってると、突然低い声で止められてしまう。
それは眉間に皺を寄せて怖い顔をしている由衣ちゃん。
でも今は、テンションが高いから全く怖くない。
「だって楽しみなんだもん。
ねっ梨乃?」
「うんうん!」
真希も私と一緒みたいで、全く怖がってない様子。
だけど、それも今だけで。
「何時だと思ってんの?
早朝!5時半!
どんだけ眠たいと思ってるの?
あんたらだけだよ、いつものテンションなの!」
ドスのきいた声で怒られる。
その顔はもう般若だった。