「帰りのホームルームを始めます。」
「すがちゃん暗い顔してどうしたの?」
涙交じりに静かに話し始める。
「ゆいが、さっき亡くなりました。」
教室がざわつく。
「ご両親が今来てくれて、手紙を預かったんで、読みたいと思います。」
「3-3のみんなへ
ーーー。」
「ねえ、すがちゃん嘘でしょう?」
「この間電話したところよ?」
「どうして教えてくれなかったん?」
と鼻をすする音がが教室中で聞こえる。
隆眞と裕紀は信じられないという顔をしている。
誰かが、「ゆいに会いに行こう。」
と言った。その声と共にみんなが病院へ向かった。