蒼空くんが綾の傍についた。


「いいなあ、皆ラブ充で」


莉緒がいじけたように言った。


「莉緒は、あたしが守ったげる」


「あぁ、あおい~大好き」


「じゃあ、あおいは俺が守らなきゃな」


「健都...ありがとっ」


もし。


もし、あたしと健都が、この事件をキッカケに、死んじゃっても...


生まれ変わるまで、あたし達は永遠に、一緒にいるような気がする。


綾と蒼空くんも、同じように。


それが、“愛のカタチ”だから。


その時、どこかからガタガタと小さく物音がした。


「えっ、何々!?」


「何、何がどこにいるのっ?」


皆プチパニック状態だ。