そして、その夜。


あたしは電車に揺られ、暫く歩いたら、学校が見えて来た。


今日は、なんだか不気味に見える…。


校門の所まで歩いて行くと、もう皆集まっていた。


「ももも、もしかして、あたし遅れちゃった?!」


心配して健都に駆け寄った。


「いや、皆今来たとこ」


ふとスマホを取り出すと、今19時52分を指していた。


よ、良かったー…。


「まぁ、まだ時間的に早いけど。
全員揃ったし、行くか」


健都の言葉に、皆は決意したように頷き、校門を通り抜けて、校舎の中へ。


暗い昇降口の中で、上靴に履き替えた。


…これから、あたし達に、凄まじい悲劇が襲い掛かろうとしていた―――。