その時、あたしはすでに狂っていた。


ユルセナイ、ユルセナイ。


アイツらを生み出した遺伝子も、他の人間も、この世界自体、全てがユルセナイ。


呪い殺してやる。


みんなみんな、呪い殺してやる。


そう思った直後、あたしの身体が赤く怪しく光り始めた。


身体中どんどん細くなり、骨が飛び出している。


髪はゴワゴワになり、水分を失っていて、肌は青白くなり、目は充血してきた。


とてつもないパワーが、身体中に行き渡っている気がした。


学校が一瞬、不気味に光った気がした。


膨大なパワーが、あたしの気を更に狂わせた。


あたしはこの日、怨霊になった。