私に、あおくんという存在が大きすぎるんだ。 それがいけない。うんうん。 チラリと横目で志緒ちゃんと一緒にいるあおくんを見る。 …楽しそう。 あおくんはニコニコ笑ってて、志緒ちゃんもニコニコで楽しそうだった。 暗い顔しているのは私ぐらいで、皆も、楽しそうで… なんだかいたたまれなくなった私は思わず教室を飛び出した。 後ろを振り返らずに階段を駆け上がる。 はあはあと息が切れるけど、足は止まらなかった。