これは神様がくれた幸運かもしれない。 ぐずぐずしている僕にしびれを切らし、僕が水川さんに近づくチャンスをくれたのかもしれない。 もう今しかない。 僕はベンチに歩いていった。 足音に気づいたのか、水川さんはこちらを見た。 ああ。 とても綺麗な瞳だ。 僕はなにも考えられなかった。 頭よりも先に身体が動き、僕は水川さんにキスをしていた。