「恨まれてもいいよ…

今、私……本当に幸せだから…」



ユリは俺に抱きつくと
小さく呟くように言っていた

俺はそんなユリを可愛いと思い
頭を優しく撫でて微笑んだ



なんだろな…

前までは、ユリのことあんなに嫌っていたのに…

今はこんなに愛しく感じる…


これが恋なんだな…って本当に思うよ





『ソウ、これからは忙しくなるぞ

ユリさんと協力して、もっと売れてくれよー』



『ユリ、あなたもよ?』




酔いが回ってきたのか、社長二人は顔を真っ赤にさせながら俺たちに向かって言ってきた




「分かってる

きちんと働くつもりだ」



「ソウと一緒なら、なんだってしてあげるわよ」




俺らは覚悟を決め

これから、どうなるか分からない未来を
二人で進むことにした






数日後…

俺らは思い知らされる


世間は俺らの関係を望んでいないことを……