「ねぇ!
この花奈?って人の曲他にもないの!?」
「あ?ああ…あるけど……
何?気に入ったのか?」
「うん!
ヤバい!この人の曲最高だよ!
いや、この人の歌声が最高!!」
私がそう言うと、総夜は目をキラキラと輝かせて……
「だろ!!
花奈さんは、最高なんだよ!!
マジ神!!アニソンの女神なんだよ!
ちょっと待ってな…えっと……
あった!これ、コレ聴いてくれ!」
総夜は、曲を探し始めて見つけると
私にそう言ってきた
何これ……
すごい……
総夜が勧めてきた曲を聴いた瞬間
その歌声と曲に一瞬で引き込まれた
曲は、さっきのポップな感じではなく
落ち着きのある曲で
その歌声で
より魂に語りかけてくる感じがして
何故か私は感動してしまった
「どうだ?
なんか泣けてこねぇか?」
「う、うん。感動する」
「これもアニソンなんだぜ?
アニメとすごい合ってんだよ、この曲」
「嘘!?これがアニソン!?」
アニソンって、幼稚な感じの曲ばかりだと思ってたけど……
全く違うんだ…っ
こんなにイイ曲ばかりあるなんて…
知らなかった!!
「オタクの凄さが分かったか!」
「………オタクは全く関係なくない?
アニソンの歌手が凄いだけで、オタクは凄くないじゃん」
「オタクもオタクで、すげぇんだよ!
まあ、お前には理解出来ないだろうがな」
何よ!
理解出来ないって勝手に決めつけないでよ!
私だって………
いや、オタクの気持ちを理解するなんて
やっぱり私には分からないわ……

