『アイツ、総夜の写真やMISSの写真
または、ユリって子の若い頃の写真まで
大事に持ってんだぞ?
さすがに俺も、総夜に悪いと思って
健斗の懐から盗んで捨てといたから安心しろ』
「あ、ありがとうございます」
あの野郎…
俺の写真だけじゃなく、ユリの写真まで持ってやがったのか!
『んじゃ、俺は準備してくるわ
今回はお前ら、よろしくな?』
花奈さんは、そう言って俺たちから離れて行った
『おい、花奈さんは渡さねぇからな』
「なんだよ、それ
俺は別に花奈さんに恋愛感情はねぇよ
まあ、役に入れば花奈さんを愛するけどな?」
俺はKANAMEが睨んでいることを知りつつ、KANAMEたちから離れた
KANAMEのヤツが…
花奈さんに惚れてるのは知っていたが…
健斗から奪う自信あんのか?
健斗から告ったとはいえ
花奈さんは健斗を愛しているぞ
アイツにとったら
健斗も大事だし、花奈さんも大事なんだろうな…
まあ、俺には関係ないか…
役に入り、花奈さんと疑似恋愛するだけだ

