『あんれぇ〜
なんか盛り上がってるね〜
僕ちんもお仲間に入れてぇ〜!』
「うわっ…うぜぇヤツが来た」
『ひどぉい!!
僕ちん、泣いちゃうん…っ!』
へらへらと笑いながら俺らに近づいて来たのは、SUIと同じバンド仲間のHAJIMEだ
その隣には、いつものように涼しい顔をしてカッコつけている、もう一人のバンド仲間KANAMEがいた
『お前らも久しぶりだな!
元気にしてたか?』
『お久しぶりんこ!
もう元気元気〜☆
花奈さんも相変わらず可愛いんね…っ!』
『……チッ。』
『痛っ〜い!!
いきなり、何すんの!要ちん!』
『うるせぇ』
HAJIMEが花奈さんに抱きついて可愛いと言うと、KANAMEがHAJIMEを花奈さんから離して、頭を殴った
HAJIMEは、なんでKANAMEが自分を殴ったのか分からず頭を抑えて半泣きしていた
『お前らは相変わらずだな…』
『お久しぶりです、花奈さん』
『『えっ…!?』』
KANAMEの真面目な姿にHAJIMEとSUIは目を大きく開かせて驚いていた
まあ、そうだろうな…
コイツがこんな真面目に接するヤツは
健二さんか花奈さんくらいだからな…
『新曲聴きました
歌詞も良くて、何よりリズムが花奈さんらしくてよかったです』
『ははっ。そうか?
お前に言われると照れるし、嫌味にも聞こえるぞ?』
『嫌味なんて、とんでもない
花奈さんに比べたら俺なんて、まだまだですよ』
『まあ、気に入ってくれたなら嬉しいわ
まさか、お前が俺の曲聴いてくれてるとは思わなかったがな』
確かに周りから見たらそう思うな…
あのKANAMEが、まさかアニソンを聴いてるなんて…ってな

