〜 ユリ 視点 〜



『ねぇねぇっ!聞いた?

ソウが不良の役するらしいよ!』



『聞いた聞いた!

あの優しいソウが不良なんて…
なんかドキドキする…っ!』



『しかも、そのドラマ

MISSも出るんだよ!絶対観ないと!』






久しぶりに学校に行くとクラスの女子が

ソウがやるドラマの話をしていた





『でもさ〜

ソウって、ほら…』



『ああ…

私もショックなんだけどぉ〜』



『ソウって優しいから

あまりにもあの女がしつこいから付き合ったんじゃない?』



『うわぁっ…

マジそれが本当ならソウ可哀想〜』






女たちは、私を睨みつけて

私に聞こえるように話ていた



うるさいわね!

総夜にアプローチしまくったのは本当だけど…


総夜は、無理矢理付き合うことはしない!

好きだって言ってくれたんだから!






『ゆ、ユリちゃん…

本当に…あのソウと付き合ってるの…?』




「うん」




『マジかよ…っ!

俺のユリちゃんがぁ〜』




『まあ、あのソウなら勝ち目ないけどさ〜!』







クラスの男子は私に近づいてきて

ソウと付き合ってることを私が認めると
頭を抱えて嘆いていた